地中熱利用とは
地下200mより浅い部分の地中の温度は、年間を通じてその地域の平均気温とほぼ同じということはご存知でしたか?
外気との温度差があるため、その温度差を熱源として冷暖房や融雪などに利用可能。暖房時は外気より高い温度、冷房時は外気より低い温度の地中の熱を熱源とするため、高効率な運転をすることができるのです。
地中熱利用は熱源設置場所における有効熱伝導率が重要となるため、施工前にTRT試験(サーマルレスポンス試験)を実施し、地中熱源容量の選定を行ないます。
日本中どこでも・いつでも利用でき、省エネとCO2排出量を抑制できる地中熱利用システムの設置は当社にご相談ください。
地中熱利用システム工事の種類
【ボアホール方式による施工】
ボアホール方式では、地中熱源設置用ボーリングマシン(ソニックドリル)を使用し、地下約80~150mをφ179mmの口径でボーリング掘削し、そのボーリング孔に熱交換器を設置します。
地中熱源設置工事
【基礎杭方式による施工】
基礎杭方式では、主に建築工事で施工される基礎杭(場所打ちコンクリート杭、既製コンクリート杭)を利用し、熱交換器を設置します。
【水平熱交換方式による施工】
水平熱交換方式では、熱交換器をコイル型に加工し比較的浅い深度(地表下2m程度)に埋設し、熱交換器を設置します。
配管工事
地中熱源設置工事の施工後、所定の場所まで熱源媒体用の配管を設置します。配管は、主に熱交換器と同じPE100(高密度ポリエチレン管)を使用し、また配管の接合は電気融着器(エレクトリックフュージョン継手)により、施工します。
サーマルレスポンス試験(Thermal Response Test)
サーマルレスポンス試験(Thermal Response Test)は、地中熱利用システムにおける経済的な最適設計の為、地下熱物性値(特に地層の有効熱伝導率)を推定します。試験で得られたデータを基に地下のシミュレーションを実施し、導入対象地域に合った最適な熱源設計を行います。